2024年 6月定例議会個人質問
2024.06.21

1 岡山城西の丸周辺広場整備について

当該エリアは岡山城を核に、近隣周辺に後楽園、表町商店街、文化施設等が集積するいわば岡山を代表する文化・観光ゾーンであり市民アイデンティティを象徴するものであると思います。この度の整備方針について「広場」としています。広場に法的概念はなく公園(今回のケース)に人が集まる、その状況であって「広場化」させるための仕掛けが必要で、整備のベースになる芝生化はパーツの一つだと思います。

1 まず、公園とはどうあるべきか?どんな公園をイメージしているのか?コンセプト、骨格についてどう考えるか?また、市長のご英断もあり、一昨年旧内山下小学校校舎の存続を決められました。この10年あまり「旧内山下小学校の利用をしたい」と多くの声をいただいています。今のまま一部の関係者による利用、使えても暫定利用という状況をどうお考えか?暫定活用のルールなど決める必要がないでしょうか?

大森市長

まずは、岡山城西の丸周辺広場の整備ということで、どんな公園をイメージしているのか、ということであります。まず、西の丸周辺広場は旭川の河畔や石山公園に隣接しております。都心の中で貴重な緑のオープンスペースの確保が可能である、そういう必要な空間ということになっているのが1つであります。それから何といっても、江戸中期の三大名君と言われた中の1人、池田光政公の隠居所にもなったところでもあります。この西の丸ですね。岡山城の歴史を語る上でも重要な場所であり、国指定重要文化財の西手櫓、そして旧本丸の石垣の存在、天守閣も望めるということで、コンセプトとしては「歴史を感じる憩いの広場」という形にさせていただいたわけであります。その中で、旧内山下小学校の暫定利用という状況をどう考えるか、暫定活用のルールを決めるべきではないかということであります。現在の使用状況、これは森山議員もご承知のように、相当老朽化している、耐震性も問題がある、また消防法上も制約があるということで、限定的な使い方になっているのはご承知の通りであります。ただ、これからも、それを暫定活用していくということを我々も決めたわけですから、どんな活用にしていくのかっていうことは議論していかなきゃならない。今のままでいいのかどうかも含めてですね。そこはもうおっしゃる通りだろうというように思っております。どのような使い方ができるのか、関係部局集まっていただいてですね、再度整理をしていかなきゃならないというように思っております。

森山再質問

どこにでもあるような標準・均質な開発はもう要りません。ここにしかないものをつくる為には、地域固有の歴史文化の蓄積をどのように醸成させていくかだと思います。何をつくるか?ではなく何をつくらないか?これが今日的な持続可能な都市開発だと考えます。あらためてこのゾーンにある歴史は西手櫓、西の丸庭園遺構からの江戸の静かな風情、旧内山下小学校からは明治、大正、昭和、平成と学びを讃えた教育の歴史、市民会館は形はなくなれど戦後復興における市民文化活動の記憶、そして石山公園はでこれまでの10年で公園の概念を覆す、賑わい拠点へと進化してきています。都市の品格は歴史の重層性であり、公園の役割は遠い昔から遠い未来まで変わらない24時間365日市民の出入り自由な集合場所であると思います。

広場とは何か?公園を人工的につくり、そこに人が集合することで「広場化」される。つまり広場値うのは状況なんですね。公園とは待つ、休む、憩う、集うが主だと思います。それは個人間で完結するので集まることによる時間空間の共有連帯感によって公共公園として「広場化」される。よって管理されるが計画の及ばない都市の余白のようなものでなければならない。広場を支えるものは何者にも規定されない出入り自由できる、「参加者の意思」だと思う。自由な集合場所。だからこそ幅広く丁寧な説明や対話が必要だとおもう。それを急いで求めれば陳腐化も早い。管理社会の中で生き生きとできる場所こそが広場だと思う。こういう考え方の土台があって、商業施設の配置や文化財の活かし方が決まって行くのだと考えます。

1 迷うことなく、今ある歴史建築物を活かすしかないと思います。これまで入城が少なかった岡山城に新たな仕掛けで見事に賑わいを生んだのがその証左です。グリーンインフラ、飲食店等は二の次です。ここにしかない固有の歴史物を生かし、まずはこの一年で様々な声を聴いて広場の土台をつくる必要があるのではないでしょうか?でなければ来年からの設計に取り掛かるべきではないと思います。市長のご所見願います。
2 公園を広場化するための仕掛けについて野外ステージを考える必要がありませんか?市民会館の歴史の継承に繋がると思います。ご所見を
3 答弁にもあったように多くの方が内山下小学校を利用されました。岡山市を代表する文化事業といえる芸術交流、文学フェスティバル、市民の様々な音楽祭やマーケットなど旧内山下小学校は事実上なくてはならない文化芸術拠点だと証明しています。幅広い市民が参加できるようなルール作りについて検討ください。

大森市長

西の丸周辺の話ですが、江戸時代から今日に至るまで、ちょっと訂正してもらいたいのは戦国時代からですね。岡山のまちができたのは、やはり宇喜多直家・秀家の時代からで、そこを忘れてもらっちゃ困るなというように思います。
私も今、宇喜多家の顕彰というところに力を入れているところでありますが。この江戸時代の名君、先ほど言いましたけど、池田光政公っていうのが。水戸光圀とか保科正之とかは非常に名前が通って、世の中全体に。池田光政公は、承応の大洪水の対応とか、奥さんから幕府から相当なお金を持ってきてやったとか、そういったところの発信は少ない。もちろん、ねねもそうなんですけどね。少ないんじゃないかなというように思うんですね。だから、この西手櫓っていうのは、池田光政公の隠居所だったっていうのは、非常に大きい。そういった歴史をどうやって感じさせていくのか、ひとつ、それが人を集める吸引力になってくるんだろうと。そういったものをどうやって使っていくのかですね、これからもやりながら知恵を出していかなきゃならないし。それから、野外ステージですかね。私も昨日初めて聞いたところで、それに対しての是非を言える段階ではないんですけれども、色々な話があっていいし、やはり特徴的な広場にしていかなきゃならないっていうのはその通りだろうと思います。岡山城が観光局長も随分力入れてくれていますけれどもね。なぜ岡山城が上手くいったのかというと、磯田道史さんにお願いしながらも、我々も一所懸命コンセプトを考えて。そういったことを振り返りながらね、この広場をより良いものにしていくということに関しては大賛成であります。
スケジュール感についてはね。今までも話を聞いているところであり、今後の予定っていうのは進めていかなきゃならないとは思っているんですけれども。様々な意見交換しながら良いものにしていくように、是非とも、この道に関しては森山議員は相当の力もあるわけでございまして、ぜひ力を貸していただきたいと思います。

2 施設の運営と公園維持管理について、いつ頃、どのように決めていきますか?設計が来年からになっています。時間がないように思いますがいかがでしょうか?

局長

一番、岡山城西の丸周辺広場整備の項、市長答弁以外にお答えします。まず施設の運営と維持管理をいつどう決めるのか、設計までの時間がないのではという点についてです。飲食物販等の便益施設については、民設民営方式のPark-PFI制度を、公園全体の維持管理については指定管理者制度を考えており、令和7年度から8年度にかけて、民間事業者の公募の準備をすることとしております。広場の設計につきましてはできるだけ早く供用開始できるよう、令和7年度の着手を目指したいと考えております。

3 サウンディング調査で事業者への聞き取りをしたものの、まだまだ幅広い市民への説明・対話は不十分だと感じます。これまでの取り組み実績はどうだったか?今後の更なる取り組みが必要ではないですか?さらに都心全体の回遊性拠点を目指すならば、学識、有識によるアドバイザリーボードも必要ではないですか?

局長

令和4年度に整備方針を検討する中で、市民等を対象としたワークショップを4回行いまして、幅広い世代の100人を超える方々にご参加をいただきました。ワークショップでのアイデアは整備方針にも取り入れております。今後も事業の進捗にあわせて、市民や有識者の方からもご意見をいただきながら整備を進めて参りたいと考えております。

4 市民会館における市民の文化活動という歴史の継承、レガシーについてどのように反映していこう とお考えでしょうか?八角形デザイン

局長

市民の文化活動の場はハレノワに引き継がれるとともに、当地においても、広場に様々な人が集い、文化活動を楽しむという形で市民会館の歴史が継承されていくと考えております。
また、市民会館のメモリアルとして、特徴的なモザイクガラスなどについて広場に整備する施設の一部等に使用し、八角形のデザインについては、広場整備に反映できるか、設計段階で検討したいと考えております。

5 これまで約10年間、当該エリアにある旧内山下小学校や石山公園にて賑わい創出をテーマに社会実験を展開してきました。評価、総括についてお聞きします。

局長

旧内山下小学校につきましては、平成26年度から平成29年度にかけて社会実験を行いまして、延べ3万人を超える方に来場いただくなど、賑わいの拠点となるポテンシャルを有したエリアであることが確認できたと考えております。
石山公園につきましては、平成27年度から行っている社会実験などを通じて、オープンカフェの設置や各種イベントを実施しておりまして、多くの方に来場いただくなど、憩いと賑わいをもたらす重要な場所であることが確認できたと考えております。

2 多様な学びの保障について

昨年度本会議場において教育長の方から年度中に総合的な見地からの施策事業の棚卸しをすると言われました。

1 昨年度どのような検証をされ今年度の取り組みをされようとしていますか?

教育長

昨年度、児童生徒支援教室の支援の在り方や交通の利便性などについて検証を行い、今まで集団活動を重視しすぎていた側面があったことが見えてきました。また、近くに公共の交通機関がなく、保護者の送迎が必要になる中学生がいるというケースもあります。
社会的自立に向け個々の通室生の興味・関心に合わせた活動内容を充実させるとともに、交通の面で通室が難しい場合は、オンライン相談を実施し、利用者が相談しやすい環境を整えてまいります。また、より過ごしやすい施設となるように、通室生や保護者にもアンケート調査を実施し、改善に努めてまいります。

森山要望

不登校を親も先生もすんなりと容認します。ほんとうにそれでいいのか。それは誰も責任を取ってないではないか?と現場で感じることもあります。一方、多様な学びの場をつくる、誰一人取り残さない、それは果たして個の尊重なのか?息苦しいから外部へ行きたい、だから家にいる部屋にいる、孤独な時間を否定していいのか?それも立派な学びであり、考えがあるからこそだとも思えます。一人一人課題が違う。多様化は体制の内部化とも言えないか?不登校は善悪で測れません。不登校は可哀想で良くないことというパブリックイメージは払拭して、あらためてその見地に立って取り組みをスタートするようお願いします。

2 児童生徒支援教室の検証結果、本年度からの改善計画についてお聞きします。開室2ヶ月足らずですでに利用者が14名(うち市内10名)ある御津高校にある中学生が通うマイプレースと何が違うのでしょうか?なぜ、本市の支援教室は子どもたちに選ばれないのでしょうか? についてのご所見も願います。

教育長

岡山県教育支援センター「マイプレイス」は、高校進学を目指す中学生を対象としており、活動を自分で決められるという特徴があると認識しています。一方、岡山市の児童生徒支援教室は、小学生を含む児童生徒を対象としており、高校進学希望者だけでなく、社会的自立を目指した支援を目的としているため、どの施設を利用するかは、個々の実態に合わせて選択できます。
岡山市の児童生徒支援教室は、それぞれの施設の特徴を活かし、目的をもちながらニーズに応じた支援を行ってまいります。

森山要望

支援教室についてはまずは牧山、瀬戸から抜本的な改革が必要だと思います。全室の考え方についても集団活動から出なく個別から始める。学習よりも学びを大切にすることやそれぞれ地域性や方針のバリエーションにより特色を出していく。その為には色々なアイデアも必要ですから民間との連携や職員体制や待遇の見直しも必須です。御津高校でのマイプレイスのように若い先生方が子どもの自主性をうまく引き出せるような、明るく、優しい環境づくりをお願いしたいと思います。そういう室のあり方もそこにいる先生たちで考え、つくるべきです。

3 民間フリースクール利用について出席扱いを認めるにもかかわらず、保護者は金銭的な負担を強いられています。この矛盾についてどうお考えでしょうか?民間フリースクール等との連携について今後いかにお考えでしょうか?

教育長

民間フリースクールは、学校と異なる良さや特徴を生かした多様な学びの場であり、子どもの居場所の一つになることから、岡山フリースクール協議会を通じるなどして、教育委員会や学校が連携することで、子どもにとってより良い支援につながると考えております。なお、保護者への経済的支援につきましては、引き続き国の動向や他都市の状況を注視しながら研究してまいります。

子どもたちはなぜ困っているのか?学習障害など外部専門家によるアセスメント(見立て)が必要なのは先生や保護者にとっても有効なのは明らかだと思います。

4 スーパーバイザー制度による仕組み化が必要ではないでしょうか?

教育長

昨年度までは、専門的知識のある大学教員等に、学校において障害による学習上または生活上の困難をかかえる児童生徒の支援を考える会議に参加いただき、個々の児童生徒の支援について助言をいただきました。今年度からは、会議への参加に加え、学校現場の視察に同行していただき、より実態に即した助言をいただいているところです。今後は、その効果を検証し、取組の充実につなげてまいります。

3 生活者としての外国人受け入れ、共生へ

2023年末には在留外国人は341万、本年4月末時点で岡山市においては15753人(町内会、クラスに1人)と過去最高を記録しています。国籍(言語、習慣)、在留資格(活動や権利)、年代・世代(3世代から今日)、集住から散住、経済格差など、外国人といっても一括りには出来ない、ここにも多様化が進行しています。地域日本語教育推進事業について、4月に出された岡山市日本語教育基本方針についてお聞きします。

1 本市における日本語教育の現状と課題をどう捉えていますか?市が主体となって地域での日本語教育を推進する総合的な体制づくりへの取り組みについてお聞きします。

局長

本市の地域日本語教育は、日本語教育に関わる様々な関係機関が、それぞれの目的に応じて個別に活動しており、全体として地域の日本語教育がうまく機能していない状況にあります。
4月に策定した岡山市日本語教育基本方針における目指す姿は、総括コーディネーターを中心として、日本語教育に関係する各機関と横のつながりを築き、相互に連携し、一体となって総合的な体制を整えていこうとするものです。
この方針に基づき、6月9日に福浜公民館で日本語教室をスタートしました。参加された13人の外国人の方からは、「楽しかった、また参加したい」などの声が寄せられました。9月からは万富公民館でも日本語教室を開設します。
この日本語教室が、日本語学習だけではなく、外国人住民の居場所や地域とのつながりの場といった多文化共生のプラットフォームとなるよう取り組んでまいります。

2 学校教育での指導状況・体制、雇用条件、今後の想定についてもお聞きします。

教育長

日本語指導が必要な児童生徒に対しては、学校生活に適応できるよう、日本語指導担当教員の配置や、日本語指導支援員の派遣により、個別に実施しています。
日本語指導支援員は、学校からの要望に応じて教育委員会が派遣するもので、教員免許状を所有した者や日本語教師養成講座を修了した者が、週1回2時間程度、派遣先の日本語指導担当教員と連携しながら、初期の日本語指導を行っております。
なお、日本語指導の必要な児童生徒の増加に伴い、日本語指導支援員の派遣がより必要になると考えており、今後も関係各所と連携しながら、人材確保に努めてまいります。

3 夜間学級での支援体制をどう考えるか?また地域日本語教室との連携(日本語教師等)を具体的にどうお考えか?

教育長

夜間学級での学習指導については、多様な生徒に対応するため、1人の教員で授業を行うのではなく、複数の教員で生徒の学習支援を行い、授業を進めていくように考えているところです。
また、夜間学級に入学される方で日本語指導が必要な方には、日本語教室と連携し、学校生活や教科教育等が円滑になるように支援してまいります。

4 夜間学級の案内リーフレットに「日本語だけを学ぶ学校ではありません」と特記があります。これは削除出来ませんか?日本語を話せない人に対して排除をイメージ文言だと思います。前文に「必要に応じて日本語の支援をします」という表記があるのでぞれで十分です。日本語が分からなければ教科もわからないし、そもそも日本語は国語ではありませんか?

教育長

夜間学級は、学び直しを目的としており、学習指導要領に基づいて各教科の学習を進めていくため、国語科において、日本語の学習を行うことはありませんが、日本語の支援が必要な外国籍の方がおられる場合は、学校生活や教科学習を進めていくうえで、必要な日本語の習得について支援を行う予定です。リーフレットへの記載は、その趣旨をお伝えするためのものではありますが、次回、作成を行う際には、議員ご指摘の点も踏まえ、記載内容の見直しを検討してまいります。

やさしい日本語による伝わる発信を

外国人や関係団体との交流事業、日本語教育、多言語での情報提供、子どもへの教育支援、外国人のための医療、保健、福祉サービスなどトータルでわかるサイトを本市は持ち合わせていません。港区はやさしい日本語による専用ページ「minato city living guide」を開設し暮らす上で必要な情報を端的に伝えるもので、ルビの有無、100言語対応で「大変なことがおきたとき」など目的別に見出しを立て、欲しい情報にアクセスしやすいように工夫をされています。

5 本市でも取り組みを考えられませんか?

局長

市ホームページでは、外国人市民の方に向けた情報の入り口としてトップページにバナーを掲示しており、くらしの便利帳の情報を、自動翻訳機能により14言語で閲覧していただくことが可能です。やさしい日本語での情報発信や対応言語の拡大、欲しい情報にアクセスしやすい工夫などについては、今後、担当部署と検討してまいりたいと考えております。

さんかく岡山の今後の充実へ向けて

4年前に20年振りの事業の棚卸しをされ、新たな方針を掲げ取り組まれようとしています。

6 課題解決へ向けてどのような取り組みをされていますか?今日的社会参画のテーマは外国人の方々への生活支援も必要だと考えますし、立地についても中心市街地ど真ん中でアクセスに優れ、表町商店街ということもあり多様な団体との連携が可能だと思いますが、ご所見願います。

局長

さんかく岡山の現在の課題として、男女共同参画社会の実現を目指して活動している登録団体の減少や利用者の固定化等があり、地域のさまざまな団体との連携やSNSを活用した情報発信等の取組を行っているところです。男女共同参画については、性別や国籍等に関係なくすべての市民に向けて啓発が必要であることから、外国人市民や外国人を支援する団体等にも、さんかく岡山を知っていただき、さらには活用していただけるよう周知に努めてまいりたいと考えています。さんかく岡山には自由に使えるスペースがあり、学生や市民の方が多く利用されていることもあり、外国人の方にも同様に利用していただくことで、身近な場所として知っていただくことができると考えています。

4 スケートパークについて

2020東京オリンピックを契機としてスケートボードはアーバンスポーツとして認知される一方で負のパブリックイメージや実際の問題が解消されないまま今日に至ります。問題を解決に導きつつ、建設的な効果や外部性を生み出す方向への転換は、まさに今だと思います。

1 持続可能な都市を目指すために、ユースカルチャーを象徴するスケートボードという文化的な活動から文化的価値、社会的価値を生み出す文化資本として有効に機能させて行くことが必要だと思いますが、いかにお考えでしょうか?

局長

スケートボードなどのアーバンスポーツは、将来を担う若者に活躍の舞台を提供し、夢や希望を与える存在であるとともに、観光誘客や、まちの活性化・シティブランディングの推進に寄与するものであると考えております。そういった視点のもと、本市では昨年度、スケートボードを楽しむ場を充実させるため、「山田グリーンパーク」内の一部を舗装し、スケートボードができるエリアを拡充しました。本市としては、アーバンスポーツの振興を目的とし、経済団体・競技団体と連携協定も締結しており、引き続き可能な支援に取り組んでまいります。

2 2022年スポーツ意識調査にて日常的に気楽に出来るスポーツ施設についてアーバンスポーツを望む声が上位に入っております。スケートボード場として整備された施設は市内にあるのでしょうか?アクセス

局長

岡山市内でスケートボードができる施設は、「山田グリーンパーク」、「百間川緑地」、(東区神崎にある)「みどりの広場」の3か所あります。

3 西中島での社会実験の結果についての分析・評価をふまえ、今後の取り組みについてお聞きします。

局長

西中島での社会実験は、旧城下町エリアのさらなるにぎわい創出と回遊性の向上、未利用地の有効活用を目的として、公募を実施し、事業者から提案されたスケートボードパークの運営が行われました。しかし、4月、5月結構雨が多くてですね、天候に恵まれず、延べ5日間しか実施できなかったことから、本事業の効果や課題の検証が十分にできなかったため、広く子供から大人まで参加でき、楽しむことができるイベントの開催や、日常的に訪れたくなる取り組みについて、引き続き社会実験を実施するための事業者募集を検討して参ります。
以上です。