2022年 6月定例議会個人質問

2022.06.23

1 岡山市民会館について

先日、一般社団法人日本建築学会中国支部の皆様が岡山市民会館の保存活用に関する要望書を市長、議長あてに出されました。その際、副市長より「この件については議論を尽くしている」との回答があったと報道でありました。2021年2月16日に行われた市民産業委員会での会議録では、市民会館の機能廃止は同意されているものの、跡活用については政策局、都市整備局など全市的な取り組みとなるため、当該委員会だけでは議論が出来ず、途中で終わらざるえない状況であることがわかります。

1 副市長が認識される「議論は尽くされた」というのは、市の役割において、有利な財源を活用することによる岡山市民会館と市民文化ホールの機能・建築物を廃止し、新劇場を建設し総量抑制を計る、ということでよろしかったでしょうか?その後の取り扱いについては岡山城主要部に関するワークショップ・サウンディング調査を踏まえて検討される、ということで良かったでしょうか?

そもそも耐震診断の結果(資料1)が危険性が高い、ということで市は建て壊しを議会へ説明されました。よくよく確認してみると耐震指標を示すIS値が0.5以下が危険値ということですが標題に大きく書かれたIS/ISO=0.31 Ctu・Sd=0.15というのはホールではなくいづれも会議棟ということでホールそのもので基準を下回るのはB1Fホール棟Y方向のIS/ISO 0.46のみになります。

2 このB1F地下をIS/ISO基準に満たせばホールとしては危険性が高いものではないということで良かったでしょうか?

先週、近代建築の記録と保存を展開する国際学術組織である一般社団法人DOCOMOMO JAPANにより岡山市民会館が選定を受け、一般社団法人日本建築学会からも市長へ要望がありました。全国で264選のうちに岡山市所有として初めての選定に至りました。

3 日本を代表する信頼と実績ある国際的な専門機関であるDOCOMOMO JAPAN、日本建築学会からの歴史的価値の継承と保全に関する要望について市長のご所見をお伺いします。

大森市長

それでは森山議員の質問にお答えします。私は、岡山市民会館について議論はされたという認識について、そしてホール等の耐震について、そしてドコモモジャパン等のからの要望ですね、の3点についてお話を申し上げたいと思います。
市民会館の建築物としての歴史的また文化的価値については、お話を伺って認識をしているところであります。一方、岡山市民会館は老朽化が進んでおります。また耐震診断の結果、ホール棟は十分な耐震性を有していないということから、市民文化ホールと合わせての建て替えが議論され、今日、千日前に大中小3つのホールを持つ新しい岡山芸術創造劇場ハレノワが建設中であります。新劇場の整備は、合併推進債という有利な起債を活用しての事業であり、市民会館及び市民文化ホールの入る福祉文化会館の統廃合、除却までが一連の事業となっております。このことについては、これまでに、議会等で説明し、予算を承認いただいており、ご理解をいただいているものと考えております。
なお、長年、市民に愛されてきた市民会館を記録し、市民の記憶にとどめることは、重要と考えております。どういう形で、それができるかは、今、市民のアイデアもいただきながら検討を進めているところであります。

森山 再質問

岡山市民会館は駅前桃太郎通り、南北に渡る近代モダニズム建築のクロスポイントに立地をしている、まさに要所にあります(資料)。ここで、岡山市民を象徴する市章を調べてみたのですが、は明治33年2月20日市議会で議決されました。一般公募170点から選定されたデザインは中央に岡山の「岡」を図案化し、周囲に岡山を象徴する山(石山、天神山など)を配置したものです。また、多方面への限りない発展と意欲をあらわし、白で入っている十文字は潔癖と無限の広がりを示しているそうです。そして、その八角市章を表し、建築されたのが岡山市民会館になります。ちなみに、岡山城は五角、山陽放送会館は六角、そして市民会館が八角です。七角は何でしょう?。

「歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望を立てることはできない。」歴史家のE.Hカーは言います。岡山市民会館の歴史継承はまさに市民の歴史です。シビックプライドが問われていると思います。市長の昨年の議会答弁により市民や事業者へのヒアリングをしていただくことになりました。感謝するところです。この1年の間で市内外の様々な方々が岡山市民会館を話題にしています。外部の国際専門機関からの評価や要望がその証左だと思います。

地域資源というのはそこに暮らす私たちにはなかなかわかりにくいものです。この一年で状況が変化していると思います。地域の魅力ある人、事、物があつまる情報発信、歴史文化、アート・エンタテインメントが感じられる空間、地元の人と外来者の交流による観光創出、カルチャーゾーンに魂を入れた拠点整備は未来志向で現世代、次世代が夢を感じられるような喜び溢れるような、賛成運動が起こるような大森まさお市政でのより良い再開発事業になることを期待しています。

そこで一点
今後の市民会館や旧内山下小学校の活用については、直営では難しいが市民の意見や事業者の提案があれば検討の余地はあるということで良かったでしょうか?副市長

副市長

岡山市民会館の民間売却の可能性というお尋ねだと思います。
ご存知のとおり現市民会館は耐震化されておりません。こうした耐震化していないままの建築物を市として、今維持管理し、利用し、そうすることは、公の立場として、それから、かかるコストなんかのことも考えると、やはり非常に難しいというふうに思っています。そのために、現市民会館を解体撤去することを前提に、内山下小学校の跡地とNHKの跡地とを含めて、一体的にオープンスペースとする方向で今検討が進んでいます。これに加えまして、現市民会館のある場所、これ都市計画の公園になっております。様々な制限がありまして、なかなか難しいと言わざるをえません。合わせて考えますと、民間への売却の可能性というのは、ゼロではないかもしれませんけれども、相当に低いのではないのかなというふうに考えております。

さて、現在は行政において岡山市民会館の取り壊しが2021年3月に決定され、今年度はその設計予算も上がっているところですが、この夏には岡山城主要部の再開発について市民の皆さんや事業者の意見を聞くためのワークショップやサウンディングも予定されています。

4 ワークショップやサウンディング調査の詳しい概要・スケジュールをお聞かせください。

5 サウンディング調査の概要が未だに告知されていません。事業者へ向けた基本的な前提情報(建物の基本情報、エリアの特性、市や市民のニーズなど)の提供が必要ではないでしょうか?

政策局長

この項のうち、ワークショップ等についてお答えいたします。
岡山城主要部跡地のワークショップについては、7月から9月までにかけて、計4回、合わせて100名ほどの参加を目安として開催することとしており、現時点ですでに30名ほどの申し込みをいただいております。
ワークショップの詳細な内容は、現在詰めているところですが、これまでの都市の成り立ちや人流データも踏まえながら、回遊性の向上や居心地のよさなど、対象地に求められる機能に関する有意義な議論につなげてまいります。
サウンディング調査については、まず7月中頃に実施要領を公表し、9月まで提案募集を行うとともに、現地見学会も開催する方向で検討しており、その後、10月まで、民間事業者からの提案に基づく個別の対話を行う予定で、現時点ですでに複数の企業や団体から問い合わせをいただいております。
次にサウンディング調査の前提情報についてお答えいたします。対象となる三つの市有地の面積や各種土地利用規制、旧校舎の耐震性などについては、すでに市のホームページに掲載させていただきましたが、サウンディング調査の実施要領には、例えば、Park-PFIによる施設整備など、主な事業方式としてどのようなものが想定されるか、また、その場合の事業期間や建ぺい率はどうなるのか、といったことについて具体的に記載してまいりたいと考えております。

森山 再質問

ワークショップは参加人数が計100人と聞いていますが、それ以上の場合は抽選ということです。72万政令都市のメインエリア、将来の岡山市をつくる拠点である再開発事業です。参加希望される方を制限するべきではないと思いますが?(ハードに限界ならばリモートとの併用を)。また、このエリアは観光拠点であることは間違いありません。観光客とは市外の方です。リモートを活用して積極的に利用者目線の貴重な意見をお聞きするべきだと思いますが、なぜ、市内在住に限るのでしょうか?(庁内ICT推進と逆行)改めざるを過ちという

政策局長

ワークショップについてお答えいたします。できる範囲で、柔軟に対応させていただきたいと思いますし、リモートでの参加を希望される方が出た場合、どのような形で参加いただけるか前向きに検討いたします。

森山 再質問

岡山市民会館の耐震性(資料)については震度6強から7の場合の数値でそれは危険性が高くはないがある、ということだと思います。震度5強程度については適切に管理されていれば損傷は少なく、倒壊はないとも書かれています。いずれにしても市民会館と旧内山下小学校は老朽化は間違いないですので、ランニングコストや耐震診断報告書、耐震補強計画など事業者へ向けて具体的な情報を明示する必要がありませんか?現地説明会(8上旬)からヒアリング(10上旬)ということですが、2ヶ月程度は必要だともいます。事業者にとっては大事業が求められますので、よろしくお願いします。

副市長

市民会館の耐震診断等の資料の開示というか資料請求があれば出せるのか、というお尋ねです。これについては、提案検討するために資料が必要ということであれば、できる対応をさせていただきたいというふうに考えております。

2 2025年大廃業時代

中小企業の後継者不在が大きな課題となっています。2025年までに70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、うち約半数の127万(日本企業全体の1/3)が後継者未定となっています。廃業は会社商店単独だけの話ではなくて、地域産業・文化の喪失につながるということです。老舗の町工場や個人商店などによる「岡山市の個人史」ともいうべき歴史文化が静かになくなれば、観光産業(ソウルフード)や公共の福祉(コミュニティ拠点)の喪失にも繋がりかねません。

1 永きにわたり続いてきた、岡山市の中小・小規模事業者の持つ技術や拠点性などの事業・歴史継承の重要性は今後高まるばかりではないかと思います。どのようにお考えですか?また、どのような支援がありますか?

経済産業局長

事業承継支援は、優れた経営資源を持ちながら後継者問題等の課題を抱える中小・小規模事業者の事業を継続させ、技術・サービスや雇用の喪失を防ぐとともに、地域経済を活性化するために重要なことだと考えております。
本市では、令和2年度から事業承継における問題を解決するための計画書作成等に係る費用への補助制度や事業承継に必要な資金を調達するための融資制度を創設し、事業承継を支援しております。
また、事業承継に対する理解を深めるためのセミナーを毎年度開催し、啓発活動に努めております。
なお、事業承継に関する様々な課題や疑問に対して、産業振興・雇用推進課での個別相談対応や中小企業診断士等の派遣を行うなど適切に対応しておりますので、積極的にご活用いただきたいと思います。

森山 要望

経済面(金銭価値)だけでなく、そのお店の事業が担ってきた多面的な公共的側面(観光、文化、福祉、移住定住など)に新たな価値を見出すことが今後必要ではないかと思います。地産地消や地域循環型経済をどう戦略的に組み立てるのか?事業承継はその入り口だと思います。インターネット、グローバルはもとより、県外資本の増える岡山市中心部において岡山市固有の大衆社会(文化人類学)での歴史文化の象徴でもある「地場産業」をいかに公共政策と取り組むことの意義、これをどう見出し、見い出さなければならないのか。今後の議論を引き続きよろしくお願いいたします。

3 ユネスコ創造都市

文学によるまちづくりのさらなる推進に向けたまちづくり部会が立ち上がり、文学分野でのユネスコ創造都市ネットワークへの加盟を目指されます。

1 文学を選んだ経緯、文学を通してどのような地域課題をどのように解決していこうとお考えでしょうか?取り組みの特色についてもお聞かせください。

市民生活局長

市民生活局長です。大きな3番、ユネスコ創造都市の項、まず文学を選んだ経緯、文学を通しての地域課題の解決、取り組みの特色についてです。
読書や作文、俳句や詩、童話や小説など、文学は子どもの頃から誰もが親しみ、誰でも取り組むことができる身近な文化活動です。
少子高齢化や人口減少により、地域コミュニティの衰退が懸念される中、こうした取組は、子どもの健全育成や、高齢者の生きがい創出、障害者の社会参加など、市民一人ひとりが地域社会との接点を持つきっかけとなり、そのことが心豊かなまちづくりにつながっていくものと考えております。
なお、文学を選んだ経緯や取組の特色については、平元議員に市長がお答えしたとおりです。

2 今後の取り組みスケジュールと連携中枢都市圏域での連携についてご所見願います。

市民生活局長

次に、今後の取組のスケジュールと連携中枢都市圏での連携についてです。
今後の取組としては、坪田譲治文学賞など例年の取組に加え、シンポジウムや講演会、福祉、教育など、他分野との連携事業、姉妹都市ですでに文学分野でのユネスコ創造都市ネットワークに加盟している富川市との国際交流事業など、来年5月の加盟申請に向けて、取組を進めて参りたいと考えております。
また、このユネスコ創造都市ネットワークの特徴として、加盟都市は、地域における創造活動の連携の中心的役割も期待されております。
連携中枢都市圏域内の市町とも、文学分野での連携を進めていきたいと考えております。

森山 要望

瀬戸内市は国立療養所である長島愛生園、邑久光明園の世界遺産登録へ動かれていますが、実は詩をはじめとした文芸活動が盛んなことで有名なんです。ハンセン病文学全集は大岡信、鶴見俊輔らによって編集されています。赤磐市出身の詩人永瀬清子さんもハンセン病文学には関わられておりました。神谷美恵子「生きがいについて」などありますが。是非とも文学による連携都市圏による申請をよろしくお願いいたします。栄西→興禅護国論、喫茶養生記なども

4 公立夜間中学校

2025年開校へ向けての進捗をお聞きします。

1 公立夜間中学設置にあたっては、夜間中学の役割や意義を広く岡山市民に理解し、協力してもらうことが重要になってきます。啓発・広報をどの様に考えておられますか?

2 外部有識者を入れた検討組織について、その検討組織のメンバーや検討課題、今後のスケジュールをどの様に考えておられますか?

3 設置場所選定の近況についてお聞かせください。

教育長 答弁 1.2.3

公立夜間中学の啓発・広報については、授業体験を今年8月下旬に実施する予定であり、そのためのチラシの配布や市民の広場、ホームページなどでの広報を行い、市民の方々に広く周知してまいります。検討組織のメンバーについては、学識経験者や各種支援団体など、幅広い人選を考えており、検討課題を含め今年秋頃には実施したいと考えております。設置場所については、連携中枢都市圏を念頭に置いた広域的な交通の利便性や施設環境など様々な観点から、市中心部を軸に検討しております。

5 県庁通りでの賑わい

一車線化にともなう歩道や自転車道、街路樹の整備も終り、とても気持ちのよいハード整備になったと思います。今年度11月に県庁通りでの賑わいイベントを企画されています。

事業概要とマチナカの将来の姿をどのように考えてイベントをされますか?→自治の再構築、ストリートカルチャー、公共の福祉とは?公告前に事業者へ伝える必要があるのでは?

都市公園担当局長

県庁通りは、中心市街地の魅力・賑わい創出及び回遊性向上の軸となる重要な通りであり、今年3月に一車線化が完成したころです。今後はソフト施策を中心に、通りを歩いてみたいという魅力ある空間作りが必要だと考えておりまして、屋外空間を上手に活用した賑わい創出等を推進していくこととしております。
11月に計画しているイベントにおいては、地域住民と沿道店舗が一体となった賑わい創出と地域コミュニティの醸成を踏まえた街なかの魅力向上、そして道路空間をはじめとする屋外を活用したテラス営業の利用促進ということを目的に、県庁通りを歩行者天国化する予定です。
このイベント実施にあたっては、これらの目的を明確に示して公募を行い、地域住民と沿線事業者との連携強化のきっかけになるような効果的なイベントとなるよう進めてまいりたいと考えております。