2021年 9月定例議会個人質問
2021.09.13

1 岡山中央中学校区の公民館整備について

学区にある旭公民館は老朽化しており市内で唯一耐震性を満たしていませんでした。早急な建設がもとめられるなか、有利な財源を活用して岡山中央中学校の敷地内に新たな公民館整備をされます。

1 施設・事業の概要、開館までのスケジュールについてお聞かせください。

<答弁>
現在の旭公民館が老朽化し、未耐震であることから、岡山中央中学校武道場との複合化による新たな公民館整備を実施するものです。今年度から令和4年度にかけて基本設計及び実施設計、その後、既存建物の解体をした上で、令和5年度から6年度に建設工事、令和7年度開館の予定です。

2 この度の公民館整備は既存の学校施設との合築という前例の少ないもので、かつ中心市街地の中心部という特性もあります。新時代にふさわしい公民館整備についてどのようなお考えを持ち、どのように実現していこうとお考えでしょうか?

<答弁>
今回の整備事業では、公民館と学校施設を複合化・学校と家庭、地域社会の連携を深め、地域における教育力の向上を目指して横のつながりを広げていきたい・公民館では、従来から地域防災など様々な地域課題解決に向けた取り組みを地域住民とともに行っている・新しい公民館においても地域の特性を生かした行事や講座などを進めるなど、地域の学びの拠点となる社会教育施設としての公民館整備を進めたい

3 建設と運営は一体で進める必要があります。設計について当外地の中学校は勿論ですが、地域のニーズ、マチナカの特性をどう捉えて様々な声を聞いて取り入れていこうとお考えでしょうか?体制づくりについてもご所見ください。

<答弁>
事業を進めるにあたっては、住民説明会やワークショップの開催、また、公民館建設を進めるために地元の代表の方で組織する会と意見交換の場を持つなど、広く地域の住民の皆様の意見をお聞きしてまいります。

<森山要望>
いよいよ学区念願の公民館整備です。交流人口、多種多様な利用者も視野に入れた建設と運営を。
中学校授業使用の最優先をお願いします。9月1日の公開された岡山市の人流ビックデータでは学区公民館エリアについて居住者割合が8%という驚くべき数字が出ました。公民館は地域居住の方最優先という性格は勿論ですが、やはり地域ニーズに沿うのもまた然りです。
マチナカにふさわしい公民館をつくるために地域イコール地縁だけでなく幅広い層の意見を組み入れるような体制をお願いしたい。

2 客引き行為等禁止条例について

これについては令和元年6月陳情採択された案件になります。ここ数年、岡山駅前本町を中心に強
引な客引きによるトラブルが確認され、特にコロナで人流が減っている上に無秩序な状況は街のイ
メージにも関わります。ウィズコロナ、アフターコロナを考えて、今こそ駅前の環境改善への取り
組みが求められます。

1 本市には客引き行為等禁止条例がありません。必要性についていかがお考えでしょうか?今後の取り組みについてお聞かせください。→政令市8市が導入。

2 今後の監視体制を想定するか?地域、事業者を巻き込んだ持続可能な体制作りについてお聞かせください。

(1、2市民生活局長答弁)
6月下旬から7月上旬にかけ、職員が2回、岡山駅前本町を中心に現地調査を行ったところ、客引きや声掛けのため路上に何人か立っていることは確認できました。今後、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、更なる現地調査を行う予定です。7月に行ったホームページでの市民アンケートや今年度行っている市民意識調査の結果なども踏まえ、条例制定の必要性について研究を進めてまいります。
また、当該地域の環境改善のためには、地元関係者の方の積極的かつ継続的な取組みは欠かせないものと考えております。

3 山田グリーンパークについて

岡山市南区にある『山田グリーンパーク』はスケートパーク『ASPO』に変わる場所として、アクションスポーツ普及団体『PREX』が運営するスケートパークになります。スケートボード、インラインスケート、BMXなどが自然に囲まれてゆったりとした雰囲気の中で利用できます。インラインスケートのスクールなども行われているほか、大会やイベントなども開かれて盛り上がりを見せています。しかし、以前より施設の老朽化などスケートパーク運営の難しさについて要望が出ていますが進展がありません。さらにコロナ下、休園に従い補助もないままさらに困窮が深まっています。一方で東京オリンピックでの若者たちの活躍に見る昨今の盛り上がりによる子供や若者のニーズの高まりは言うまでもありません。

1 子供から若者に人気あるアクションスポーツの振興、多文化共生の社会づくりをどうお考えでしょうか?まずは既存の岡山市所有のスケートパークの維持管理を充実させることはできませんでしょうか?市長→大池選手、岡山市特別スポーツ栄誉賞受賞

<答弁>
東京2020オリンピックが開催され、スケートボードやBMXなどの、新しいジャンルの競技も種目に加わり、若い日本人選手の大活躍もあって、アーバンスポーツへの関心が高まっています。
山田グリーンパークのローラースケート場には、アクションスポーツ普及団体が設置したジャンプ台などがあり、子どもや若者がアーバンスポーツを楽しめる施設となっています。
今後、利用状況や利用者の意見も参考に、指定管理者とも協議を行いながら、何ができるか検討してまいります。

<森山要望>
→ここはインラインスケートの世界チャンピオンはじめ多くの世界、日本ランカーが利用し、またオリンピックで活躍したBMXの大池選手も練習に来る。オリンピックを目指してる子供達のためにもセクションが充実したスケートパークにしたいが、利用者からの利用金(月10万~15万)のみで運営しているのでかなり難しい現実。まずは、今あるパークの老朽化に対応するべきだと思います。そしてスケートパークはゴミの最終処分場跡地に作られたこともあり、子どもたちだけでは行きにくいアクセス困難な僻地にあります。これはいずれ解消してほしい。次年度スポーツ推進計画にも位置付けていただき言葉だけでなく若者世代をしっかり応援していただきたい。

4 オンライン学習支援の充実を

不登校や登校はできても教室に入れない児童生徒の学習支援にデジタル技術を活用する動きが広がっています。校内に教室以外の居場所を設け、オンライン教材で学べるようにした横浜市立鴨居中学校や呉市吉浦中学校のような動きもあります。広島県では不登校の子どもの支援と未然防止などを掲げて二年前よりSSR(スペシャルサポートルーム)を開始。今年度は 12市町21校で開設し学校の枠を超えたSSRでのオンライン部活もスタートしています。また岡崎市でも校内フリースクール(F組)が始まり授業の中継映像をタブレットで見ながら勉強をして過ごす子もいるようです。市教委は「欠席の多かった子が、F組か適応指導教室に欠かさず通うようになった例もある。通常クラスと同じように捉えるよう、教員や保護者の理解が必要」と言われています。先日倉敷市でもオンラインでの家庭学習の取り組みが紹介されていました。

1 年々増加する不登校に対する新たな取り組みが必要ではないでしょうか?これまでの課題解決に向けた取り組みの成果をどう分析されていますか?→進展が見られない、ルーティン化

<答弁>
不登校児童生徒の増加と不登校の長期化という課題に対し、昨年度から、支援計画の作成等により支援体制の強化をしているところであり、現状については、コロナ感染症との関連で明確な分析はできておりませんが、不登校児童生徒への早期の組織的対応につながっていると考えております。

2 校内フリースペースの必要性、オンライン学習の今後の充実についてどのようにお考えですか?
不登校支援のみならず先行き不透明なコロナ下で登校できない児童生徒の学びの保証についてどうお考えでしょうか?

<答弁>
校内フリースペースについては、今後研究してまいります。オンライン学習の充実については、2学期より、適応指導教室へ学校と同じ端末を配備することで、学校と同じ状況でオンライン学習ができるようにしているところです。

3 校外フリースペースとの連携強化や保護者負担の軽減など、今後どのように取り組んでいこうとされていますか?

<答弁>
現在、岡山市教育委員会は2つのフリースクールと連携しており、今後も引き続き不登校児童生徒への支援のため、連携してまいりたいと考えております。フリースクール等の民間施設への通室に関する保護者負担の軽減については、今後も研究を進めてまいります。

<森山1、2、3への要望>
オンライン学習による不登校未然防止、支援について これまでのような保健室登校や一時的な取り出しでの教室づかい(別室登校)ではなく、他の生徒と同様なオンラインも使った授業ができる環境を整備する必要がありませんか?校内のフリースペースは是非とも社会実験的に取り組みをお願いしたい。どうすればできるのか、研究、検討を願いたい。文科省が2005年に通知した不登校児童生徒に対してICTを使って学習した場合の出席扱いや成果の評価への反映をできることとしていますが、本市での出席扱いの要件を確認したんですが、「学校復帰」を前提とする記述に驚きました。学習の機会を保障すると言いながら、「学校復帰」を人質にとるようなやり方は子どもの人権問題にも関わらないか?考えをあらためる必要があると思います。→属性、背景を知るアンケートを適応指導教室と民間の2室だけこれで足りているとお考えか?不登校児童生徒約1000人中適応が90名、民間約50~60名、残りの約850人はどうしているのか?その中には学校へ行ったり行かなかったりの子もいるわけですが、その背景や属性を知るためのアンケートが必要ではないか?
これに沿って不登校の児童生徒本人の抱える課題や家庭環境によるものなどを把握してからの支援体制づくりが必要ではないですか?検討をお願いする。