旧庁舎跡地利用 良きリノベーション

立川市(人口17,8000) 子ども未来センター視察報告

施設の目的は、子育て・教育、文化芸術活動及び市民活動を支援するとともに、地域の賑わいを創出する事にある。平成22年5月に市役所本庁舎が立川市泉町(立川駅北側)へ移転することになり、それまでの錦町(立川駅南側)の市役所の跡地について、周辺地元住民を中心とした市民との協議を重ねた。結果、旧市役所の第二庁舎を改修し、第一庁舎と議会棟を取り壊した後の広場と、大規模改修が必要な旧市役所東隣の市民会館を一体的に活用する旧庁舎施設等活用事業として事業を進める事とした。

施設の役割

(1)子育て・教育
〜市の管轄〜
子ども家庭支援センター運営事業
ファミリー・サポート・センター事業
子ども総合相談受付
発達支援事業
就学相談事業
教育相談事業

〜指定管理〜
子育て支援啓発事業
一時預かり保育
子育てひろば

(2)文化芸術活動支援
〜市、財団、指定管理者〜
若手芸術家等の育成支援
ギャラリー展示
教室、講座、イベント

(3)市民活動支援
プログラムの企画、実施サポート
情報発信、PR活動のサポート
団体同士のコーディネート
各団体との連携、調整

(4)その他
〜市〜
錦連絡所 各証明書、市税などの収納業務
防災備品備蓄

〜指定管理〜
立川まんがぱーく
月一回以上の広場イベント等
施設の貸し出し業務

総事業費及び補助対象経費

(1)整備費(設計・建設)
子ども未来センター 約8億
市民会館 約17億

(2)運営費(維持管理、運営)
子ども未来センター 年1億5千万
市民会館 約17億
*3社のうちから10年契約

今後の課題
(1)途切れのない発達支援、隙間の無い、子育て・教育支援
(2)月一回以上の広場イベント
(3)子ども未来センター、広場、市民会館の一体的活用

一番の驚き&取り組みへの本気度が伝わったのはこの部屋。扉を開けたその先には(撮影しませんでしたが)なんと!福祉課と教育委員会が机を並べて(しかも若い職員メインで)職務にあたられておりました。まあ、私たちの感覚から言えば当然なんですが、岡山市は相変わらずの縦割り運営。現場にある課題に早急に向き合えば、連携することなど容易であるはず。

子育て・教育、福祉、そして文化芸術、市民恊働。これらのキーワードによって市内各所に点在する公(旧内山下小、旧後楽館中高校、三丁目劇場、、)・民(主に都心空きオフィス)跡地利用を考えてみるべきだ。