ついに開催!!「瀬戸際世界芸術祭」

 

本年度、瀬戸内において「瀬戸内国際芸術祭」が開催されております。春、夏、秋と期間が区切られての開催で、今年は1 0 0万人以 上の人手が見込まれているようです。この賑わいを岡山市内へ繋げたい、という思いからこの企画を考えました。いうまでもなく中心市街地の衰退ぶりには目を覆うものがあります。来年に控えるイオンモール出店など、とりわけ表町を中心としたカルチャーゾーンの 賑わいへの仕掛けづくりをいかに考えるのか?まさに、マチナカは 【瀬戸際】に立たされているのではないでしょうか?私自身が思う 【瀬戸際】のひとつに「障がい者を取り巻く環境」を思います。私 には知的障がいを持つ子どもがおりますが、当事者となることで初めて気づいた、発達障がいとされる子供達や不登校児の多さ、成人期の就労課題、またケアする人へのケアの場が絶対的に足りないと いう事実。「瀬戸際世界芸術祭」というタイトルは、洒落で思いついたことは否定しません。しかし、今こそこの【際】に潜む人びと、【際】に立たされている地域の本来の力をアートにより明らかにしていかなければなりません。今回、皆様にご紹介したい2団体は、その【瀬戸際】にある障がい福祉の世界から、音楽・演劇という表現において、新しい【世界】を作り出している方々です。
なんでもないマチナカの日常において、ハッ!とする瞬間を、衝動を、私自身一番愉しみにしております。

瀬戸際世界芸術祭実行委員 森山幸治