参画と恊働による公園運営 パークマネージメントという手法

2013.09.03

有馬富士公園「参画と恊働」による公園運営視察

有馬富士公園は兵庫県三田市(11万4千人)にある県立公園で、計画面積は416ha、現在の開設面積は178haという大きな公園です。ここでは、行政が園内すべての場所や事業を管理・運営するのではなく、県立公園としては初となる市民活動を公園の管理・運営へとリンクさせるパークマネジメントを展開しています。NPOなどの市民活動団体(24年度31団体)が公園運営に参加し、年間を通じて多数のプログラムを展開しています。特に週末は、棚田プログラムや生き物観察プログラムや里山探検プログラムなど、公園各所でさまざまなプログラムが開催されています。また、ピアノの演奏会や天体観測や凧づくり凧揚げなど、従来の公園におけるプログラムとは違ったタイプのプログラムも開催されています。

市民が参画する公園を支える仕組み

県民の参画と恊働による公園運営を行なうため、県、人と自然の博物館、三田市、学識経験者、住民(公募及び住民活動グループ委員)及び協会で構成する「協議会」を設置し、協議会の助言を得ながら住民とのパートナーシップによる公園づくりを目指しています。
「協議会」においては、具体的な展開の為に以下検討実践されています。
*住民委員は公募であらばれる25年度は12人中6名が選出

ア 公園における具体的な管理運営計画について
イ 住民参画のための具体的な方策について
ウ 当公園とその他の施設とのネットワークについて

有馬富士公園は、日本で初めての市民参画によるパークマネジメントを実践した公園である。NPOなどの市民が、一般来園者に対してプログラムを提供する仕組みづくりを行い、開園後、来園者数が増え続けている公園として有名である。開園時の13年度には約41万人だった来場者は、24年度には約82万人に、市民団体(キャスト)が提供するプログラム(ありまふじ夢プログラム)実施数は、13年度104から24年度1250にまで増加しています。これらの市民団体やそのプログラムは、本公園の「コーディネーター」によってスケジュールや実施場所などが調整されます。このコー ディネーターの存在も、有馬富士公園のパークマネジメントには欠かせない存在となっています。

 

岡山市、とりわけ中心市街地にある石山公園とか西川緑道公園において、近頃、住民参加のフリーマーケットが盛んに開催され大きな反響を呼んでいる事と思います。これからはもう一歩踏み込んで、有馬富士公園のような参画と恊働事業を展開すべきだと考えます。

震災後の日本人のメンタリティーには複雑な思いをもっているのだが、まずもって、そこに日々生活する人びとが何よりも優先する事を再度確認しなければ、その土地において脈々とつらなる存在へ敬意を払わなければ、と最近、我を戒めています。行政の出来る範疇において、人を愛していけるような「仕掛け」を考えるに、まさに、公共のシンンボルである「公園」という場を拓いていくことは時代のニーズにも叶うのだろうと感じています。

施設入り口に大きく掲げられておりました。自治体としての意志を感じます。