2018年 11月 定例議会個人質問

2018.12.13

中心市街地における人の居場所づくりについて
〜賑わいだけでない、ふれあいを生むための仕組みづくりを〜

岡山市内中心市街地1キロメートルスクエアといわれる四隅において、これから順次、大規模な土地、建物の再開発が行われます。岡山駅前広場、岡山城を中心とした歴史公園整備、表町商店街南エリアでの芸術創造劇場、そして新庁舎構想であります。民間においても市役所通りにおけるヨーカドー跡地、ビブレ跡地の再開発が控えておりますし、高層マンションの建設も今後続々と続きます。これほどエリアに集中投資される再開発事業はこれまでにあったでしょうか?そのなかで、中心市街地では外からの交流人口増加のための賑わい事業を主に意識しながらやってきたように感じています。一方で、都心であるが故に見えにくくなっている社会課題が、町内会の合併・廃止、地域行事・活動の停滞からみてとれる、地元コミュニティのつながり希薄化です。

本市でもっとも多様性ある中心市街地における諸課題を解決していくためには多様な人々が集える、賑わいだけでない、地元の人たちが“ふれあい”を生み、人と人が繋がるための仕組みづくりが必要であると考えます。多様性を放置せず、ひとに優しい緩やかなルールをつくるべきだと思います。

(1)市長のお考えになるこれからの岡山市中心部における「公共空間」と「公共交通」を軸にした都市設計イメージを、これからの公共政策における「デザイン」と「マネジメント」を踏まえお聞かせ下さい。

(2)市民みんなで魅力的なマチづくりを共有していくためにも大森市政にふさわしいあらたなキャッチフレーズが必要であると考えますが、いかがでしょうか?

(市長答弁)
私、あの、中心市街地における、人の居場所づくりということで、公共空間、公共交通これらのデザインやマネジメント、また新たなキャッチフレーズ、こういった点について申し上げたいと思います。今まで5年間市長をやって中心市街地に関して言えばやはり、賑わいづくりと回遊性の向上という言葉、二つのキーワードで限られた公共空間に、多くの賑わいを招致したいということでやってきたつもりであります。
これは当然ながら都市の具体的なハード設計だけではだめなわけでありまして、経済、多くの企業に活躍をしていただく、または企業誘致という面から多くの企業に来ていただく、企業の誘致に対するインセンティブも、またインキュベーター機能等々についても設置してきたところであります。
また観光客の増強にも努めてきましたし、また、きっかけとなすような、今、芸術劇場についても、千日前に再開発の動きが出てきているところであります。これも文化の動き、こういったものがどんどん出てきて、賑わいと回遊性の向上になっていくのかなあと思っているところであります。
それぞれ、様々な施策を行う時はこの場ではできないですけども、できるだけ私はビジュアルに訴えようということで、そういう、なんというか見える形で様々な情報提供を行ってきました。岡山が動いてきたというようにおっしゃっていただける方も多いわけであります。総合計画では「未来へ躍動する桃太郎のまち岡山」という名前で、イメージで、訴えてきたのですけど。それが森山議員の言う「市政にふさわしい新たなキャッチフレーズ」かどうかっていうところについてはたぶん皆さんいろんな議論があるところだと思います。キャッチフレーズについてはいろんなお考えもあるんだと思います。そこは私自身若干苦手なところでもありますので、さまざまな意見をいただきながら、必要があればやっていきたいな、新たなものをセットしていきたいなと思っているところであります。

(森山再質)
これまでのようなハード整備先行型ではなく、これからは造り手と担い手と使い手が意見を出し合いながら場所をつくって行くプロセスが必要だと考えます。各公園広場においての個々のパークマネジメントもはじまりますが、市民恊働やマチづくりの気運醸成など今後も行政が窓口で推進役として担っていけるのでしょうか?公(公共財源、公益視点)民(地域社会の担い手、民間資金と技術)学(知的財産、客観性、学生活動)の連携のもとマチづくりを日常的多面的に動かしていくためのプラットフォームが必要ではないか?行政にとっても横串をさしてくれるシンクタンク機能が必要だと考えますがいかがでしょうか?

「多目的広場空間の実現に向けて」

中心部におけるマチづくりにおいて公共交通においては車から公共交通、そして人への転換が進んでいます。高齢者も障がいがある人も、子どもも外国人も歩いて優しい楽しいマチづくりですが、ワンセットで考えなければいけないのが、公共空間における「寛げる場」の存在だと思います。ひとに身近な広場、です。

(3)中心市街地には「広場」の存在が薄いように感じるのは私だけでしょうか?今後、駅前広場を整備されます、今後マチナカへ「広場」をつくることも検討してみてはいかがでしょうか?例えば松山市では中心市街地活性化事業のなかで商店街近くの100円パーキングを芝生広場として変え、活用する社会実験を3年行われました。ご所見願います。

<答弁>
都心における広場は、賑わいや憩いの空間として大切な役割を果たすものと認識しており、岡山市においても県庁通りで、今年の5月と7月に沿道の駐車場を広場的に活用したマーケットなどを実施したところです。今後も引き続き、県庁通りをはじめとした都心において、公共空間や低未利用地を有効活用した、賑わいや憩いの空間確保に向けた取組みを進めてまいりたいと考えております。

(森山再質)中心部についてはこれは感覚的にはなりますが、「広場」が少ないように感じます。あるが活用されていないのか、そもそも少ないのか?「公園」という形式でなくともひとに身近な、ホッと出来る、ボーッと出来、佇み、憩える日常とふれあいや賑わいある晴れの広場空間がマチナカにもっと必要だと思います。本来の中心部市街地の魅力とは「都市のスキマ」にあると思います。都市のスキマづくり、としての多目的広場づくりについて再度ご所見ください。

(4)市街地においても住宅地においても「公園」や「広場」が地域コミュニティにおける賑わいやふれあいの場になる可能性は最近の市やマルシェをみても多いに感じるところです。その可能性をサスティナブルなものにするためにはあらたな仕組みがいるのだと思いますがいかがお考えでしょうか?デザイン・マネジメント機能について触れながら本市のお考えをお聞かせ下さい。

<答弁>
公園等が賑わいやふれあいの場となる取組みを持続可能なものにするため、例えば西川緑道公園では、市民と行政の協働による西川パフォーマー事業の取組みを行っており、また、平成29年度からは、隣接する西川緑道公園筋において沿道の事業者や住民、大学等で構成された市民主体の実行委員会による歩行者天国が開催されているところです。
今後は、こうした取組みに加え、さらに西川周辺にも賑わいを広げていくため、沿道事業者や住民、関係団体と一緒になって、地域が主体となった継続的な公共空間の活用や管理の 視点を含め、地域の活性化に向けた組織や運営のあり方などを検討していきたいと考えております。

(森山再質) にぎわいや交流人口増を目的に掲げるのであれば、それを持続的に行う体制の検討や提案を行っていく必要がありますし、成長過程として次のフェーズに入りました。「中心市街地1kmスクエアがどういうエリアであるべきなのかを検討・立案すること」も求められていると思いますし、今後立ち上がってくるさまざまな事業のデザイン・マネジメントを行っていく必要もあろうかと思います。これを言い換えれば、中心部のデザイン・マネジメント組織を立ち上げることも今後視野にいれなければならないように感じます。いかがでしょうか?

(5)1キロスクエア周辺のなかで取得後活用されていない公用地(土地公社も含む)はどれくらいあるのでしょうか?民間の土地で低未利用地(定義はあるか?)も含め調査、研究をして頂くことは出来ませんか?

<答弁>
現在、中心市街地周辺では、岡山市の保有するものとしては、都市計画道路用地、また、土地開発公社が保有するものとしては、中島公園事業用地があります。都心における低未利用地の状況把握を行っており、それらを踏まえ、空き地や空き店舗などの低未利用地を有効に利活用したまちづくりについて、他都市の取組み事例も参考にしながら研究してまいりたい。

(森山要望)東西中島の中島公園、これは約30年塩づけになっていますね。中心部にぎわい拠点としても可能性を秘めていると思います。社会実験として空き家や空き地の段階的な取り組みがあってもよいともいますので、今後検討願います。あと、駅から城庭までの中間地点、例えば、柳川交差点広場や県庁通りと西川緑道公園がクロスするエリアに多目的広場がつくられれば非常に効果があるのではないかと思いますので合わせて宜しくお願いします。

先の公募において岡山駅前広場空間のデザイナーが選定され、岡山駅広場のデザインイメージの方向性コンセプトが示されましたところです。「用の美」に主眼を置かれた意匠として、これからの公共空間のあり方をデザインにおいておおいに提案して頂きたいところです。完成が2023年春開業。

(6)岡山駅前広場のデザイン選定についてどのような点を大切にされましたか?そもそもである駅前広場のリノベーションの目的(その先のビジョン)についてお聞かせ下さい。

<答弁>
路面電車の岡山駅前広場への乗り入れに伴い、桃太郎像や噴水周辺の賑わいの空間、歩行者動線に変更が生じることなどから、これまで以上に使いやすく親しみやすい駅前広場になるよう、デザインについて検討を進めることとしております。デザイナーの選定にあたっては、公共交通を中心とした「人が主役」のにぎわい拠点となる駅前広場とすることを前提に、「岡山らしさ」を感じられる空間や建築のデザインなどについて提案していただいたところです。今後は、デザイナーが提案した案をベースにして、デザイン検討を進めるとともに、使いやすく賑わいの拠点となり、「岡山らしさ」を感じられる空間として適切に管理がされていくよう、関係者とともに検討してまいりたいと考えております。

(森山再質問)→駅前広場整備のポイントには岡山らしさ、歩行者導線だと言われました。それが実際の城庭まで広がっていく、そういった考えを是非とも宜しくお願い致しますがいかがでしょうか?今後の駅前広場における賑わいを生むためのマネジメントについてJRとの協議をお願いしたいがいかがでしょうか?

(再答弁)
駅前広場ではございますけども、今後、整備をして、いろんな場を確保して、運営管理をいかにしていくか、これは何事でも大変大切なのですが、そこはですね、例えば、県庁通りというようなそういう商店街のところというのは地域がエリアマネジメント的な手法を活用して、地域が活用を考え、さらに運営管理していくのは、なじむとは思います。
ただ、駅前広場そのものはですね、あれはまさに岡山の玄関口でございまして、本当に多くの方々が利用するですね、まさにある意味唯一無二の場所と言ってもいいような場所でございますので、あれが近くの方々がエリアマネジメント的な手法ですね運営してくのが適切かどうかということについては、すこしなじむかどうかとはあるんじゃないかと思っております。ただ、いずれにしても、あそこを岡山の玄関口として、非常にこの風格のあるですね、素晴らしい空間として創出し、かつ、それを適切に運営管理をしていかなくてはいけないと思っておりますので、その点については関係者ともしっかりと連携しながら今後検討を進めていきたいと考えております。

(7)デザインイメージは「岡山城・後楽園」ということですが、印象的なのは「緑化」です。空間の緑化に対して交通の方をいかがお考えでしょうか?公共交通における岡山城・後楽園までの道のりのグリーンインフラ化についてお聞かせ下さい。桃太郎、県庁、後楽園通り、駅構内と軌道緑化について。

<市長答弁>
わたしも社会人になって多くの都市を訪問させていただいております。岡山市政令市72万都市、果たして緑が豊富なのかというところについてはクエスチョンマークを出さないといけないんじゃないかと思っております。今年も桃太郎大通りが知らない間に滅茶苦茶に剪定されていました。丸坊主になっていました。これはいけないのじゃないかと担当にも話をさせていただきました。森山議員がおっしゃるとおり、桃太郎通りから城下通り、それから岡山城、後楽園は岡山の顔の一つでもあるわけで、緑が生い茂ったところで歩いていて集うところがあるそういう場所にしていかなければならないというように思います。担当と話をさせていただきました。都心の骨格を形成する幹線道路である桃太郎大通り、城下通り、それから南へ下り市役所筋、それから県庁通り、旧2号、そういったところについて今後数年でどういうふうに変えていくか、それを5カ年計画的なもの、プログラムを年度内に策定をしたいと考えております。岡山の街、やはり風格のある街にしていかなければいけない、その中で緑の示す役割は非常に大きいと思っております。

ご指摘の軌道緑化について私も、例えば熊本の軌道緑化は非常にきれいですね。そういったところはうらやましさみたいなところは感じるところで、あれはいろいろな寄附で確か成り立っているところではありますが、まずはプライオリティから。例えば駅構内の路面電車の軌道緑化にしても、コストがどうかかってくるのか、我々全体から見てプライオリティをどう考えていくのかそういったところを注意しながら、やはり緑については風格のある岡山、緑あふれる岡山にしていかなければならないと思っております

(8)5公園(石山、操車場、西川、野田屋町、下石井)それぞれのパークマネジメントの状況についてお聞かせ下さい。

(9)石山公園についてはパークマネジメントの方針を転換されています。その理由と今後の取り組みのスケジュールについてもお聞かせ下さい。

<8、9答弁>
石山公園については、地元町内会やNPO等の利用団体、学識経験者等による「石山公園活用検討会」において、新たな利活用の可能性やルール作りの検討を進めているところです。また、再整備については、現在、市民会館等の周辺施設活用について庁内会議で検討中であり、それとの整合性を図りながら、実施することとし、それまでの期間については、にぎわいの創出に向けた地域の動きを踏まえ、暫定的な利用を検討してまいりたいと考えております。

(森山要望)
→石山パークマネジメントの先には歴史公園というエリアマネジメントがある。その認識での公園広場におけるデザインの公募を行うべきだと思います。全国ですでに展開されているような簡易式のカフェ営業という的を絞らずに開かれた内容でみる公募条件をお願いしたいと思います。歴史公園全体最適を見通せる事業内容が最適だと思いますので宜しくお願いします。

次に、整備中の岡山西部総合公園(仮称)については、 平成31年度には多目的広場等を供用開始することや、隣接する健康・医療・福祉系施設導入区域において整備中の民間施設がオープン予定であることから、パークマネジメントの取組みを行うための準備会の設置について検討を行っているところです。
続いて、西川緑道公園については、先ほど答弁したとおり、これまでの取組みに加え、沿道事業者や住民、関係団体と一緒になって、地域の活性化に向けた組織や運営のあり方などを検討していきたいと考えております。
なお、野田屋町公園と下石井公園については、今後の周辺の都市開発の状況や地域の気運の高まりなどを踏まえながら、順次、検討してまいりたいと考えております。

「旭川を活かしたふれあい、賑わいづくりについて」

岡山城・後楽園エリアにて「河川」と「まち」が融合した良好な公共空間づくりを目指す「旭川かわまちづくり計画」が26年度より進んでいます。

(10)岡山城エリアにおける回遊路と堤防護岸の整備計画についてお聞かせ下さい。

<答弁>
 旭川左岸の旭川さくらみちについては、平成27年度から市において整備を開始し、平成30年3月に完了したところです。また、右岸側の旭川おしろみちについては、平成29年度から国において整備を実施しており、今後は、出石地区、内山下地区の堤防護岸改修と併せて整備するとともに、さらなる回遊性の向上を図るため、新鶴見橋以北や京橋地区への延伸を平成 32年度にも着手する予定とお聞きしております。

(11)ミズベリングにみる水辺とマチづくりについての親水護岸整備の方針とスケジュールをお聞かせ下さい。

<答弁>
親水護岸については、「ミズベリング岡山旭川」で開催された市民ワークショップ等で、水辺空間や水面の利活用に関する意見が多く寄せられたことを受け、国において、水辺に親しみやすく、カヌーの乗り降りも可能になる雁木の整備を計画しているものです。
 事業スケジュールについては、平成32年度にも整備に着手する予定とお聞きしております。来年、京橋から始まる観光船について。これは瀬戸内国際芸術祭をにらんでの民間会社での取り組みだと思います。

(12)本市としてもこれを機に河川海上周辺の観光の掘り起こしをして、芸術交流との連携を模索する必要がありませんか?具体的な連携等取り組みイメージをお聞かせ下さい。

<答弁>
京橋から客船が運航されれば、海上交通として新たなルートが開拓されることから、中心部の観光コンテンツだけでなく、運航ルート周辺の観光コンテンツもきちんと見せていけるような形で、「瀬戸内国際芸術祭」や「岡山芸術交流」と連携して、情報発信することを検討してまいりたいと考えます。

(森山要望)
そもそもですが、来年には芸術交流と瀬戸芸が開催されます。アートを目指して多くの国内外の方が観光で来られます。特にインバウンドですね。その方々をターゲットとしての取り組みが必要ではないでしょうか?以前も食の台所である岡山市場は岡山港のすぐそばです、歩いて5分。小串の四つで網体験、犬島等、本市における瀬戸内エリアにおける地元文化を観光資源への掘り起こしとして提案をさせて頂いたところです。観光船にかかわらず、芸術交流からの瀬戸芸の開催に合わせて考えるべきだともいます。

(13)来年からの岡山城の観光局による一体管理について、その目的についてお聞かせ下さい。

<答弁>
烏城公園は、本市の観光のシンボルである岡山城天守閣があり、他の公園とは違い観光客や市民が多く訪れ、また、イベントも多数開催されるなど、観光要素がとても強い公園です。来年度から産業観光局において一体管理することで、岡山城と烏城公園を大きな観光資源として、「歴史」と「観光」の調和のとれた管理・運営を行い、これまで以上に観光客の満足度や利便性の向上に繋げ、更なる魅力アップを図っていくことを目的としています。